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チャリギョ!

「チャリンコ」行政書士の事件簿

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いつも側にいます。

2011.04.27 (Wed)


越えていく
           藤川幸之助

崩れひび割れ押しつぶされ
靴も鞄も服も茶碗も鍋も車も家も
何もかも波にのまれ
命がけで守ってきた日々の営みも
大切な愛する人の命さえも
一瞬にして奪われ
瓦礫の山と化した街

その街を涙を湛え見つめる
あなたの瞳の奥底の
本当の悲しみは深すぎて
私には想像することさえできません
あなたの本当の悔しさも
あなたの本当のつらさも
あなたの本当の不安も
その涙の中にとけた
あなたの本当の寂しさも怒りも
私には決して分からないかもしれません

こんなつらい中を生きているあなた方を
見ていて一つだけ分かったことがありました
どんなに強い地震にでも
崩せないものがあると
どんなに高い津波でも
飲み込めないものがあると
私にははっきりと分かります
あなた方の前へ進もうとする心です
あなた方の越えていこうとする思いです
支え合う愛です

前へ進み、越えた先には
何もないかもしれません
長い道のりになるのかもしれません
眠れない夜が続くかもしれません
しかし、その悲しみを越えたあなたの心には
悲しみが形を変えて
希望に生まれ変わり
必ずその希望が
あの瓦礫の山を建物に変えて
また新しくあなたの街は息づくのです
その悲しみを越えて希望に変わる日まで
私はいつもあなたのことを思い祈ります
私はいつもあなたとともにいます




生き抜く
           藤川幸之助

津波が襲ってきたとき
「私を置いて早く逃げろ」
と、叫ぶ車いすの母を
置き去りにして
命からがら避難してきた息子
目の前で流されていく娘に
手を伸ばしても手を伸ばしても
どうすることもできなかった父親
小学校に登校したまま帰らない
息子を探し続ける母親
一人一人にそれぞれ違った悲しみが
数え切れないほどあることを知りました

あなたの悲しみは
私の中のどんな悲しみより悲しいのだと
あなたの涙を見たときに思いました
あなたの抱いた絶望は
私の中のどんな絶望より深いのだと
あなたの悲しみに耐える
その後ろ姿を見たときに感じました

でも、あなたは生きてください
どんなに辛くても
生き抜いてほしいのです
あなたの愛した大切な人が
生きたくても生きたくても
生きることができなかった
今日というこの日の上に
あなたは立って
その大切な一日を
あなたの愛した人の分まで
あなたにはしっかりと生きてほしいのです
生き抜いてほしいのです




いつも側にいます
           藤川幸之助

朝起きても悲しいのです
ご飯を食べていても申し訳ないのです
お風呂に入っていても切ないのです
夜寝る時も心配でしょうがないのです

津波で瓦礫の山と化した街々を見ると
これまでの尊い日々の営みをなくした
あなたの悔しさを痛みのように感じます
地震で崩れた家々を見ると
あなたのほほをつたう涙を
私の涙のように感じます
瓦礫の中、家族を探し回る
あなたの悲しみを
私の悲しみのように感じます

踏ん張ってください
辛くて踏ん張れない時は
私の手を握ってください
生きてください
死にたいほど辛い時は
話を聞かせてください
あきらめないでください
心がはち切れそうで叫びたい時は
私にその怒りをぶつけてください
いつもあなたのことを大切に思う
私がここにいます

その悲しみを乗り越えた時
その悲しみが力になり
その力が瓦礫を建物に変え
街々が息づくまで
私はあなたのことを思い
あなたの幸せを祈ります
私はあなたのことを思い
いつも側にいます




福島の仲間から届きました。彼の友人で、詩人でもある藤川幸之助さんが、この度の東日本大震災における被災地の方々を思って書いた詩だそうです。被災者の方々の心の支えになれば…という思いを込めて送ってくださいましたので、拙ブログでも紹介させていただきます。

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ひとこと

田原 亮

Author:田原 亮


ゆい生活法務事務所 公式ブログ
「チャリギョ!」へようこそ。
タイトルはただのパクリです(笑)。
楽しみながら更新したいと思います。

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